音楽とAIの未来を考える理化学研究所が提案するメロディスロットマシンは、メロディのバリエーションをスロットダイヤルで並び替えることで新たなメロディの組み合わせを生成します。メロディのバリエーションの作曲では、GTTMという音楽理論を使ってメロディの構造を分析しているため、メロディを途中で別のバリエーションに切り替えても構造が破綻しません。理化学研究所が研究する音楽構造の不思議な世界をどうぞお楽しみください。
【ダイヤル操作】
スロットマシンのように並んだダイヤルを回転することで、複数のバリエーションのメロディの中から一つを選択できます。ダイヤルは演奏の進行とともに左スクロールし、画面上で一番左のダイヤルが現在再生されている演奏の楽譜を表しています。
【グリッドタイル操作】
ダイヤルの下に表示されている横に細長いグリッドタイルを見ると、曲全体のダイヤルの変化がわかります。細長いグリッドタイルを下から上にスワイプするとグリッドタイル部が画面全体に拡大表示され操作可能になります。
【シャッフル】
iPhoneを揺らすとスロットマシンのスロットを倒したときのように、すべてのダイヤルが一斉に回転し、ランダムな組み合わせで止まります。
【曲選択・パート切替】
音符マークの曲選択ボタンを押すと、曲を選択することができます。パートを切り替えるボタンがある曲では、複数のパートがあり、いずれのパートも操作できます。
【開発経緯】
理化学研究所 革新知能統合研究センター 音楽情報知能チームでは、AIを使った音楽の新しい創り方、聴き方の可能性を探求しています。メロディスロットマシンは、AIがメロディの構造を自動分析し、得られた構造を用いて新たなメロディを再合成する次世代の音楽制作・消費のありかたの一例を示したものです。映画やゲームなど、シーンごとにたくさんのバリエーションが必要とされる場合において作曲家の支援を目指しています。
このような音楽の創り方が、多くの方に受け入れられるかの調査を兼ねてアプリの公開をしています。アプリをしばらく使ってアンケートのお願いが出ましたらどうぞご協力ください。今後、曲の追加を予定しています。アプリおよび技術に興味のあるかたは、サポートURLよりご連絡ください。